第60期王位戦挑戦者決定リーグ/最終戦「紅白、ともにプレーオフへ」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第60期王位戦挑戦者決定リーグ/最終戦「紅白、ともにプレーオフへ」

「羽生九段、歴代最多勝利でプレーオフ進出」

 

【 投了図・94手目△2三玉 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲谷川九段: 金、歩

△羽生九段: 金、桂、歩2

 

昨日行なわれました

第60期王位戦挑戦者決定リーグ/最終戦・一斉対局のうち

白組注目の「羽生善治九段-谷川浩司九段」の一戦は

上図94手までで、後手・羽生九段が勝利。

 

「羽生九段-谷川九段」の棋譜はこちら

 

 

終局時刻は午後7時13分。

一年ぶりに実現した黄金カードを見事に制した

羽生九段がリーグ戦成績を4勝1敗としました。

 

同じく1敗で最終戦を迎えた

永瀬拓矢叡王は澤田真吾六段から勝利を飾り

中村太地七段は千田翔太七段の前に痛恨の黒星。。

若い精鋭は明暗を分ける形でリーグ戦をフィニッシュ。

 

この結果、白組優勝のゆくえは6月4日(火)に行なわれる

「永瀬叡王-羽生九段」のプレーオフへともつれこみました。

 

 

【 投了図・80手目△7六桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲木村九段: 角、銀、桂、歩5

△佐々木五段: 飛、金

 

一方、紅組では

開幕から無傷の4連勝と単独首位で最終戦に臨んだ

木村一基九段が新鋭・佐々木大地五段に痛恨の初黒星。。

 

 

【 投了図・126手目△8七成香 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲阿久津八段: 飛、金、歩

△菅井七段: 銀、桂2、香、歩6

 

「木村九段-佐々木五段」の終局から、約1時間後

上図126手までで、菅井七段が阿久津八段から勝利を飾り

紅組も土壇場で、木村九段と菅井七段が4勝1敗で並び

あらためて両者によるプレーオフへともつれこみました。

 

紅組のプレーオフも同じく、6月4日。

将棋界の「夏の風物詩」王位戦の挑戦権争いは

一筋縄とはいかず、熾烈を極めます。。

 

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値千金の勝利は、メモリアルな白星で

 

 

 

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