再出発は難敵と。。本日は第３２期竜王戦ランキング戦２組/決勝「佐藤天彦九段、登場」
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第３２期ランキング戦２組トーナメント表
本日の将棋界には注目の佐藤天彦九段が登場。
無念の名人陥落後初となる、公式戦対局に臨みます。。
２手目△３四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
再出発の舞台は
第３２期竜王戦のランキング戦２組/決勝。
もっちりとした受けが自慢の力戦派の猛者
橋本祟載八段と激突します。。
本局の先手は、佐藤九段。
うるさい相手に初手でいきなり飛車先の歩をつき
堂々と、拘りの居飛車を明示しました。。
対します、居飛車・振り飛車ともに器用に指しこなす
現代将棋界屈指のオールラウンダーでもある橋本八段は
２手目に角道を開き、含みを持たせて対局をスタート。。
４手目△４四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
続く３手目に、佐藤九段が角道を開くと
橋本八段はすかさず、自らの角道を止めて
振り飛車投入を示唆します。。
１４手目△３ニ飛。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
自然な駒組みを進める佐藤九段が
３筋の歩を突いたところで（１３手目▲３六歩）
橋本八段は飛車に手をかけ、３筋へと振り
「ノーマル三間飛車」に構えました。。
２２手目△７ニ銀。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
飛車のポジションが決まり、戦型が「対抗形」となると
両者は居玉を解除し、息を合わせて玉の囲いを目指し
上図で「相美濃囲い」が完成しました。。
３５手目▲７八金上
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
囲いが完成しても、両者は仕掛けを急がず
呼吸を合わせながら、じっくりと囲いをリフォーム。。
佐藤九段は「銀冠」に、橋本八段は「高美濃囲い」へと
それぞれ丁寧に駒を組み上げました。。
さらに、上図から次に
橋本八段も玉頭の歩を突き（３６手目△８四歩）
「銀冠」へのシフトを目指すと。。
３７手目▲１ニ香。
上図での持ち駒
▲橋本八段： なし
△佐藤九段： なし
佐藤九段は９筋の香車を一段上げて
振り飛車の天敵である「穴熊」を明示しました。。
４１手目▲１六歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
佐藤九段はそのまま｢銀冠穴熊」を完成すると
右の銀を保留したまま、上図で１筋の端歩を突き
手番を渡して、後手の王手を訊ねます。。
玉の頭上に銀の冠を施す前に
左の銀を引いて二枚の金・銀を玉と連結させた
橋本八段はこの手をみて。。
４２手目△３五歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△橋本八段： なし
飛車・角が出番を待つ３筋の歩を突き合わせ
このタイミングで、先に仕掛けを開始しました。。
佐藤九段は飛車を浮かせて（４３手目▲２六飛）、以下
△４五歩～▲２四歩～△同角に▲同飛～△同歩をみて
▲１一角成～△４九飛～▲２一馬～下図５２手目
△４ニ飛と激しく進行。。
５２手目△４ニ飛。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 角、桂
△橋本八段： 歩
後手が前に出たところで、待ってましたとばかりに
佐藤九段は鋭くカンウンター攻撃を仕掛け、大駒が躍動。。
敵陣に暴れ馬の拠点を作った上図の局面で、夜戦に備えて
つかの間の夕食休憩突入となりました。。
先手の機敏な反撃が上手く決まった印象で
現局面は佐藤九段が形勢リードに見えますが、しかし
重い重い二枚腰が売りものである橋本八段にとっては
ここからが大いに腕のみせどころ。。
夕食休憩明けから繰り広げられる
激戦必至の終盤戦は必見であります。。
□□□
王位戦リーグはプレーオフ突入。。
