正念場。。明日より、第58期王位戦7番勝負/第4局開幕
7連覇を目指す羽生善治王位に
振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也七段が挑戦する
将棋界「夏の風物詩」第58期王位戦7番勝負。
ここまで3局を消化し、菅井七段の2勝1敗。
番勝負も折り返しとなる踏ん張りどころの第4局が
明日より、兵庫県淡路市「ウェスティン淡路」にて開幕。。
羽生王位の今期ここまでの成績は
20戦13勝7敗(.650)。順位戦はA級で2勝1敗。
6月の棋聖戦から3タイトル戦連続出場となり
また8月は大きな対局が続く過密日程に身を置きます。
関西の新若大将・斎藤慎太郎七段の挑戦を受けた
棋聖戦は3勝1敗で見事防衛に成功、10連覇を達成。
9月には関東の貴公子・中村太地六段の挑戦を受ける
第65期王座戦の開幕を控えます。
タイトル戦と平行して
第30期竜王戦の挑戦権を懸けた松尾歩八段との
決勝三番勝負を戦い、大激戦の末に開幕戦を制し
タイトル挑戦に王手をかけました。
また、悲願の名人奪還に燃えるA級では3回戦で
開幕連勝スタートを切った久保利明王将に土をつけ
優勝を争うレース序盤はまずまずの出だしに。。
若手からベテランまで勢いのある相手とばかり
高いレベルでの対局を連続でこなしつつ結果を残す
羽生王位は例年通りに将棋界の中心軸として大活躍。
業界をその実力で牽引します。
対します、菅井七段の今期ここまでの成績は
21戦15勝6敗(.714)。順位戦はB級1組で1勝1敗。
切れ味鋭いその棋風は
若手の頃より研究パートナーを務める
振り飛車党現党首・久保王将を彷彿させますが
今シリーズは自らの時代を切り開く大きなチャンス到来。
斬新ながらも、菅井七段が公式戦で採用すれば
そのまま定跡となってしまう、深くて精度の高い研究を武器に
振り飛車党復権の期待をも背負う25歳の秀英が充実の夏
将棋の代名詞・羽生王位に真っ向勝負を挑みます。
【 王位戦/第1局 】
7月5日(水)-6日(木)
三重県菰野町「湯の山温泉 湯元 グリーンホテル」にて。
144手までで、後手・菅井七段が勝利。
【 投了図・144手目△7八金打 】
投了図での持ち駒
▲羽生王位: 角、歩8
△菅井七段: 金、銀、桂
【 第2局 】
7月25日(火)-26日(水)
福岡県福岡市「ホテル日航福岡」にて。
103手までで、先手・菅井七段が勝利。
【 投了図・103手目▲2三金 】
投了図での持ち駒
▲菅井七段: 歩5
△羽生王位: 角、銀、桂2、
【 第3局 】
8月9日(火)-10日(水)
北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」にて。
137手までで、先手・羽生王位が勝利。
【 投了図・137手目▲7三金 】
投了図での持ち駒
▲羽生王位: 歩2
△菅井七段: 飛、角、銀、香2、歩3
そして迎える明日からの第4局。
先手は菅井七段となりま
気になる両者の対戦成績は
ここまで5戦して、菅井七段の3勝2敗と拮抗。
菅井七段が先手で勝利しタイトルに王手をかけるのか。
あるいは羽生王位が連勝で番勝負を振り出しに戻すのか。
双方にとっての正念場/第4局をぜひ、お見逃しなく。
□□□
運命のNHK杯は9月3日
□□□
神童・藤井四段、15歳の夏は。。
□□□
羽生三冠、藤井四段を語る
□□□
開幕戦は辛勝も
悲願の竜王挑戦へ王手。。
「冬の本場所」竜王戦へ。。
決勝三番勝負がいよいよ開幕。
□□□
藤井四段激戦譜(炎の七番勝負など)