新しい黄金対決へ。。本日は第６７期王将戦挑決リーグ/１回戦「佐藤名人－豊島八段」
本日は王将戦挑戦者決定リーグ戦を舞台に
これからの将棋界を象徴する黄金カードとなるべき
大注目の顔合わせが実現します。。
＜第６７期王将戦挑戦者決定リーグ/１回戦＞
佐藤天彦名人－豊島将之八段
注目の佐藤名人が登場。
今期、圧倒的な強さで一大旋風を巻き起こす
２７歳の秀英・豊島八段と１回戦で激突します。。
佐藤名人の今期ここまでの成績は
１６戦９勝７敗（．５６２）。
春の名人戦では豊島八段の盟友でもある
「関西の太陽」稲葉陽八段の挑戦を４勝２敗で退け
歴史と伝統ある名人位の見事２連覇を達成。。
生粋の居飛車党で
「横歩取り」、「角換わり」を中心とした最先端のその先を行く
精度の高い研究将棋と、事前準備に裏打ちされた冷静かつ
攻守のバランス抜群の指し回しは他の追随を許しません。
対します、豊島八段の今期ここまでの成績は
２４戦２１勝３敗（．８７５）。順位戦はＡ級で開幕４連勝中。
かつては
居飛車、振り飛車ともに指しこなすオールラウンダーで
月の半分は参加していると噂されるほど各研究会で大人気。
「研究将棋の申し子」と呼ばれた豊島八段。。
しかし、なかなかタイトル奪取など大きな結果が伴わず
このままではありがちな器用貧乏、心優しい情報屋の域に
収まってしまう危険性も危惧されましたが。。
ソフトとじっくりひとりで向かい合う研究スタイルに変えると
ついに眠れる才能が覚醒、バランス型からより攻撃的な棋風へ
強大な進化を遂げた豊島八段は悲願のＡ級昇格と棋戦優勝を
前期、同時に達成し大きな結果と自信を手にしました。
今期はその勢いをさらに加速させ
爆発的な内容で連勝につぐ連勝を重ね、本格覚醒からついに
豊島時代の幕開けをも強く予感させます。。
両者はともに奨励会時代より音に高く
若手時代には新人王戦の決勝三番勝負で顔を合わせ
佐藤名人が２度目の優勝を飾り豊島八段の新人王獲得を阻止。
時は流れ、昨年の将棋日本シリーズの決勝での顔合わせでは
豊島八段が完勝で名人を退け、棋戦初優勝に自ら花を添えると同時に
新人王戦でのリベンジを果たしました。
年齢も近く（佐藤名人は現在２９歳）
また関東と関西に分かれて所属していることもあり、自他共に認める
両者はライバルであり、今後さらにその関係は重要となっていくはず。
気になる対戦成績は
ここまで１５戦して、豊島八段が９勝６敗とリード。
一局、一局の対戦が大きな意味を持つ両者の対戦は必見。
王将リーグ屈指の好カードをぜひ、お見逃しなく。
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