衝撃の短手数。。第15回朝日杯・二次予選/決勝「糸谷八段-斎藤八段を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

衝撃の短手数。。第15回朝日杯・二次予選/決勝「糸谷八段-斎藤八段を振り返ろう」

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第15回二次予選トーナメント表

 

【 投了図・67手目▲3九香 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 金、桂、歩3

△斉藤八段: 銀2

 

昨日行われました

第15回朝日杯・二次予選/決勝の好カード

「糸谷哲郎八段-斎藤慎太郎八段」の関西対決は

上図67手までで、先手・糸谷八段が勝利。。

 

 

 

23手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△斉藤八段: 角

 

戦型は「角換わり」。。

居玉のまま「早繰り銀」に形を決めた糸谷八段は

上図で3筋の歩を突き合わせ、急戦を仕掛けますが。。

 

 

 

26手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角、歩

△斎藤八段: 角、歩

 

斎藤八段も受けには回らず

自らの飛車先8筋から強く反撃に転じ

序盤から乱戦模様の展開に。。

 

 

 

36手目△6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 銀、歩3

△斎藤八段: 歩

 

直後に斎藤八段は飛車先突破に成功。。

糸谷八段は返す刀で銀を捕獲し角を敵陣へ成り込み

一気に終盤戦へと突入すると、斎藤八段の手が伸び

上空から敵陣を包囲し、主導権を握ります。。

 

が、しかし。。

 

 

 

43手目▲8一飛成。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 銀、桂、歩3

△斎藤八段: 香、歩

 

将棋界屈指の終盤力を誇る

斎藤八段にしては珍しく急所でやや精彩を欠き

上図の局面で悠々と先手に飛車先突破を許すと

後手に傾いた形勢の針が先手に傾きます。。

 

「糸谷八段-斎藤八段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・67手目▲3九香 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 金、桂、歩3

△斉藤八段: 銀2

 

形勢を損ねた

斎藤八段は玉の上部脱出に全てを託しますが

糸谷八段は一度掴んだ流れを手放すことなく仕留め上げ

上図の局面で、斎藤八段は無念の投了を告げました。。

 

A級で鎬を削る関西のライバルから逆転勝利を飾った

糸谷八段が気持ちよく、本戦出場を決めました。。