さすがの終盤力。。第80期B級1組順位戦/9回戦「藤井四冠、逆転勝利で8勝目」
【 投了図・114手目△6七桂 】
投了図での持ち駒
▲近藤七段: 桂、歩3
△藤井四冠: 飛、金、銀、香、歩2
昨日行われました「鬼の棲みか」
第80期B級1組順位戦/9回戦・一斉対局のうち
注目の「藤井聡太四冠-近藤誠也七段」の一戦は
上図114手までで、後手・藤井四冠が勝利。
48手目△9四歩。
上図での持ち駒
▲近藤七段: なし
△藤井四冠: 角
戦型は「角換わり」
互いに慎重に間合いを詰め合う神経質な駒組みから
近藤七段が機敏に角を打ち込み(45手目▲6四角)
形を決めて迎えた夕食休憩明けからの終盤戦。。
休憩明け直後の一手で
近藤七段は4筋の歩を突き合わせますが
藤井四冠はすかさず9筋の歩を突き合わせ反発。。
受けには回らず攻め合いを指向しました。。
70手目△9一香。
上図での持ち駒
▲近藤七段: 歩4
△藤井四冠: 歩
後手玉の頭上を中心に
分厚い攻撃態勢を築いた近藤七段に対して
藤井四冠も9筋の端に飛・香の二段ロケットを設置。。
上図で反撃の拠点を作ります。。
しかし、この時点ではまだ
先手が主導権を握っていると思われましが。。
106手目△9九銀。
上図での持ち駒
▲近藤七段: 飛、桂、歩2
△藤井四冠: 金、銀、桂、香、歩2
藤井四冠は最終盤戦で底力を発揮。。
先手の2筋からの執拗な猛攻を鮮やかに凌ぎながら
飛車・角の大駒を押さえ込み、巧みに攻守を入れ替えると
拠点に据えた9筋から敵将へと迫ります。。
【 投了図・114手目△6七桂 】
投了図での持ち駒
▲近藤七段: 桂、歩3
△藤井四冠: 飛、金、銀、香、歩2
最後は近藤七段の捨て身の反撃にも構わず
藤井四冠がズバリと桂馬を投げ捨て仕上げに入った
上図の局面をみて、近藤七段は為す術を無くし
無念の投了を告げました。。
終局時刻は午前0時29分。
見事な逆転勝利を飾った藤井四冠は
順位戦7連勝で8勝目(1敗)をあげました。。
一方、好局を落とした
近藤七段は2勝6敗となり、苦悩が続きます。。
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