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本日は第８０期Ａ級順位戦/６回戦「豊島九段－糸谷八段は一手損角換わりから、猛攻」
今週は順位戦ウィークの将棋界。。
本日は最高峰・Ａ級の６回戦が二局行われており
注目の「豊島将之九段－糸谷哲郎八段」のライバル対決は
両者のホームである西の聖地・関西将棋会館にて。。
２手目△３四歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： なし
本局の先手は豊島九段。
その初手は飛車先を突く▲２六歩から。。
対します、糸谷八段は２手目に角道を開く
△３四歩と返して、対局はスタート。。
４手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： なし
続く３手目に、豊島九段も角道を開くと
糸谷八段は飛車先を突き、互い違いの出だしで
まずは相居飛車が確定。。
上図から次に
豊島九段は飛車先を決めて（５手目▲２五歩）
糸谷八段お得意の「一手損角換わり」を打診しますが。。
６手目△３二金。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： なし
糸谷八段はノータイムで
誘いには乗らずに△３二金と返し、先手に手番を渡しました。。
この手に対し、豊島九段が同じく角に金を連結し（７手目▲７八金）
再び後手に手番を渡すと。。
８手目△８八角成。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： 角
糸谷八段はここで角交換を敢行。。
一手間かけた「一手損角換わり」となりました。。
１９手目▲４六銀。
上図での持ち駒
▲豊島九段： 角
△糸谷八段： 角
角交換成立後も
双方、猛烈なスピードで指し進み
豊島九段は上図で「早繰り銀」に形を決めると
次の△８五歩（２０手目）をみて。。
２１手目▲３五歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段： 角
△糸谷八段： 角
豊島九段はここもノータイムで
３筋の歩を突き合わせ、早くも仕掛けを開始しました。。
糸谷八段もすぐに△同歩（２２手目）と応じて、以下
▲同銀～△８六歩～▲同歩～△同飛～▲３四歩をみて
△２二銀～▲７七桂～△８二飛～▲２四歩～△同歩～
▲８三歩に下図３３手目△同歩とダイナミックに進行。。
３３手目▲８三歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段： 角
△糸谷八段： 角、歩３
盤上の右から左から手が伸びる豊島九段が
後手の飛車先へ一本利かしを入れた、上図の局面で
午前の対局は終了、お昼休憩に突入します。。
【 お昼のオーダー 】
豊島九段： にしんやまがそば、おにぎり
糸谷八段： サービスランチ（珍豚美人）
３７手目▲２三歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段： 角
△糸谷八段： 角、歩４
午後の対局開始となっても豊島九段の攻勢は止まらず。。
糸谷八段が飛車先の歩を甘んじて△同飛（３４手目）で払うと
豊島九段は銀を飛車先へ乗せてから、その先へ歩を打ち込み
問答無用で一気呵成に押しつぶしに掛かります。。
ここは我慢の糸谷八段は
利かされた飛車をジッと下げたのに続き（３６手目△８二飛）
狙われた銀は捌かず３一の地点へ引き下げ、受けに徹します。。
再び手番の回った豊島九段は、次に。。
３９手目▲６六角。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： 角、歩４
手持ちの角を見晴らしよく
６筋の戦場へ投入し、さらに畳み掛けます。。
４７手目▲３三歩成。
上図での持ち駒
▲豊島九段： なし
△糸谷八段： 角、歩４
先手の連打に次ぐ連打の前に
受けるの精一杯の糸谷八段を横目に見ながら
豊島九段は上図の局面でついに敵陣突破に成功。。
一方的に攻め続け終盤戦の幕を開きました。。
５２手目△４五桂。
上図での持ち駒
▲豊島九段： 金、歩
△糸谷八段： 角２、歩５
そのまま攻め駒を捌きに出た豊島九段に対して
糸谷八段が桂馬を戦場へ何とか逃した、上図の局面で
夜戦に備えて夕食休憩に突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
豊島九段： 親子丼
糸谷八段： 豚しゃぶもみじおろしのポン酢そば
現局面はさすがに先手優勢に見えますが。。
果たして、糸谷八段の桂馬の跳躍は反撃の一矢となるのか。。
盟友にしてライバル対決は、早くもクライマックスが迫ります。。