第47期棋王戦挑戦者決定二番勝負/第1局「終局直後」
【 投了図・114手目△7七銀 】
投了図での持ち駒
▲郷田九段: 角、金3、銀、桂、歩7
△永瀬王座: 桂、歩2
昨日行われました大一番
第47期棋王戦挑戦者決定二番勝負/第1局は
上図114手までで、後手・永瀬拓矢王座が勝利。。
終局時刻は午後6時57分。
見事な完勝を飾った永瀬王座が本戦優勝の勢いそのままに
二番勝負を制し、渡辺明棋王への挑戦権を獲得しました。。
【 終局直後 】
永瀬王座
―― 一局を振り返って。
先手は(玉の)堅さが主張で、こちらは薄い形なので
かなり神経を使う将棋なのかなと思っていました。
――3筋の歩を交換されたあと
△3四歩(58手目)と打たれた辺りは。
58手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段: なし
△永瀬王座: 歩
先手の囲いが堅すぎるので
かなり気を使うところが多いのかなと思っていました。
――△5七銀(68手目)の辺りは。
68手目△5七銀。
上図での持ち駒
▲郷田九段: 桂、歩2
△永瀬王座: なし
△7五歩と△5七銀でかなり迷ったんですけど
△5七銀が第一感だったので、そちらを指しました。
――勝ちになったと思われたところは。
▲4四歩(103手目)△同金としたあと
103手目△4四歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段: 角、金、銀、桂、歩5
△永瀬王座: 角、金、桂、歩2
こちらの△7八金が厳しければ勝ちになって
いるんじゃないかと思いました。
106手目△7八金。
上図での持ち駒
▲郷田九段: 角、金、銀、桂、歩6
△永瀬王座: 角、桂、歩3
――今期の棋王戦をここまで振り返って。
一局、一局、とても大変だったんですけど
その中で自分なりの課題を克服でれきばと
思いながら指していました。
――第43期以来の
棋王戦挑戦となります。いまのお気持ちは。
挑戦者になることができてよかったと思います。
そのとき(第43期の渡辺明棋王との五番勝負)はかなり
実力差があるというふうに感じましたので、少しでも
差を縮められるよう頑張っていきたいと思います。
郷田九段
―― 一局を振り返って。
序盤はあまり経験のない形で
対応がうまくできなかったですね。
――今期の棋王戦を振り返って。
苦しい将棋ばっかりで。快勝譜もありましたが
最後がいちばん内容が悪くて。まあ仕方ないですね。