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第８０期Ｂ級１組順位戦/１０回戦「佐々木七段－千田七段は角換わりからの矢倉。。そして激闘」
本日行われています、「鬼の棲みか」
第８０期Ｂ級１組順位戦/１０回戦・一斉対局のうち
注目の「佐々木勇気七段－千田翔太七段」の一戦は
総本山の東京・将棋会館にて。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： なし
△千田七段： なし
本局の先手は佐々木七段。
その初手は飛車先を突く▲２六歩から。。
対します、千田七段も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： なし
△千田七段： なし
次に両者は息を合わせて飛車先を決め
まずは「相掛かり」の出だしとなりますが。。。
９手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： なし
△千田七段： なし
そこから「角換わり」を目指す定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、佐々木七段は銀を６筋に繰り上げ
後手からの角交換、あるいは角交換拒否に備えると。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： なし
△千田七段： 角
千田七段はノータイムで角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
２６手目△６三銀。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角
角交換成立後、同形模様の進行となり
両者は呼吸を合わせて、銀を中央へ繰り出す動きをみせ
「ノーマル角換わり」の定番「腰掛銀」を目指します。。
しかし、時間の使い方は対照的。。
ここまで４８分、持ち時間を消費した佐々木七段に対し
千田七段は迷いなく、ノータイムで指し進みます。。
３６手目△５四銀。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角
双方、自陣の駒を組み上げてから
先手に続けて千田七段も銀を５筋の戦場へと繰り出し
戦型はおなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。
４７手目△５九飛。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角
戦型が決まったところで
玉を左右に振りながらパスを繰り返す後手に対して
佐々木七段は手堅く玉を入城させ、「矢倉囲い」を完成すると
上図で飛車を５筋へと振り、中央に起点を作りました。。
５１手目▲４五歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角
千田七段も先手に追随する形で
「矢倉」の中へ玉の入城を目指しますが（５０手目△３一玉）
次の瞬間、佐々木七段は機敏に４筋の歩を突き合わせ
このタイミングで、先に仕掛けを開始ます。。
５５手目▲４六歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角、歩
以下、△同歩～▲同桂で歩交換が成立。。
千田七段が桂頭を銀で受けたのをみて（５４手目△４四銀左）
佐々木七段が歩を突き桂馬の足場を固めた、上図の局面で
午前の対局は終了、お昼休憩に突入します。。
【 お昼のオーダー 】
佐々木七段： ハッシュドビーフ（大盛り）、半熟卵
千田七段： ロースカツ定食ライト
５６手目△６五歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 角
△千田七段： 角、歩
午後の対局開始の一手で
手番の回った千田七段は、６筋の歩を突き出し
切り良く反撃に転じました。。
佐々木七段はすぐに▲同歩（５７手目）と応じて、以下
△同桂～▲６六銀左～△６四歩～▲３五歩～△２六角に
▲５八飛～△７五歩～▲２四歩～△同歩～▲４七金をみて
△４五銀～▲２七角～下図７０手目△７四桂と進行。。
７０手目△７四桂。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 歩
△千田七段： 歩２
双方、事前研究は万全とばかり
盤上は切り返しの応酬で目まぐるしく展開。。
激しい主導権争いが繰り広げられます。。
７５手目▲６五桂。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 桂、歩３
△千田七段： 歩
飛車先から突っかけた後手に対し（７４手目△８六歩）
佐々木七段は返す刀で桂馬交換を決断、局面を動かすと。。
７７手目▲４五角。
上図での持ち駒
▲佐々木七段： 銀、桂、歩３
△千田七段： 桂、歩
自陣で出番を待っていた角がヒラリと戦場へ迫り出し
銀を捕獲し、さらにその先の飛車も捉えた上図の局面で
夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
両者の気迫が伝わる大一番は見応え十分。。
夕食休憩明けからの終盤戦へ、期待と緊張が高まります。。