第65期王座戦5番勝負/第4局「終局直後」
【 投了図・80手目△3六角 】
投了図での持ち駒
▲羽生王座: 金、銀、歩2
△中村六段: 歩2
昨日、決着をみました
第65期王座戦5番勝負の大一番/第4局は
上図80手までで、後手・中村六段が勝利。
夕食休憩明け直後から一気に形勢の差が開き
羽生王座は攻め手が続かず、上図の局面をみて
無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後8時36分。
この結果、見事な完勝を飾った中村六段が
番勝負を3勝1敗で制し悲願のタイトル奪取に成功!
将棋界に「中村新王座」が誕生しました。
【 終局直後 】
中村六段
――今日の将棋を振り返って。
やってみたい形があった。
準備段階からずっと難しい将棋だなと思っていて
やってみて難しいと思いました。
44手目△4五銀。
上図での持ち駒
▲羽生王座: 角、銀、歩3
△中村六段: 角、桂、歩2
終盤、手が広くて難しかったです。
――どのあたりで勝ちになったと思いましたか。
△3七角~△5九金があったので
いけそうかなと思いました。
74手目△5九金。
上図での持ち駒
▲羽生王座: 飛、銀、歩3
△中村六段: 銀、歩2
――3勝1敗で初の
タイトルを獲得されましたが、あらためて
シリーズを振り返って。
中終盤がすごく難しい将棋ばかりで
あらためて将棋の難しさを悟った感じでした。
――3度目の挑戦でタイトルを獲得されました。
なんとか取りたいと思っていたので
よかったかなと思います。
――タイトル保持者としての意気込み、抱負など。
すごく大きな責任が伴うと思っているので、しっかり
準備をして将棋界のために行動していきたいです。
羽生王座
――今日の将棋を振り返って。
仕掛けられてまとめづらい将棋に
なってしまったかのかもしれないですね。
居玉が常にたたるような展開になってしまいました。
――シリーズ全体を振り返られて。
内容的には難しいところもあったと思うのですが
小さなミスがあって結果に結びつかなかったのかなと
思いました。
――これでタイトルを失ったわけですが。
内容的なものもあるので
また気持ちを新たに次に向かっていけたらと思います。
――13年ぶりに一冠に後退されました。
勝負の世界なので
実力は実力として受け止めなければいけないと
思っています。
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秋の陣に決着。。
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本日、順位戦に登場
藤井四段激戦譜(炎の七番勝負など)