いきなりの大一番。。本日は第80期A級順位戦/7回戦「羽生九段-斎藤八段」
【 投了図・108手目△3九龍 】
投了図での持ち駒
▲村中七段: 角
△伊藤四段: 金、歩6
昨日行われました
第80期C級2組順位戦/9回戦のうち
注目の「村中秀史七段-伊藤匠四段」の一戦は
上図108手までで、後手・伊藤四段が勝利。
先手らしく積極的に村中七段は仕掛けますが
伊藤四段は弾力のある受けで凌ぎながら、機をみて鋭く
手にした飛車を敵陣へ振り下ろし、一気に流れを掴むと
そのまま寄り切り、新年初戦を見事勝利で飾りました。。
終局時刻は午後10時49分。
この結果、伊藤四段は順位戦5連勝で7勝1敗に
好局を落とした村中七段は5勝4敗となりました。。
さて、本日も順位戦は行われ
最高峰・A級に注目の羽生善治九段が登場。
優勝争いを軽快に独走する、関西の新若大将
斎藤慎太郎八段との7回戦に臨みます。。
<第80期A級順位戦/7回戦>
羽生善治九段-斎藤慎太郎八段
羽生九段の今期ここまでの成績は
27戦11勝16敗(.407)。順位戦は2勝4敗。
順位戦は開幕戦白星の後
泥沼の4連敗を喫しましたが、6回戦で勝利を飾り
まずは連敗を止めて新年を迎えました。。
しかし、番付は8位と低く現在も降級圏内に身を置き
本局を含めた残り3戦は全く予断を許さない厳しい状況で
A級残留を目指す戦いとなりました。。
対します、斎藤八段の今期ここまでの成績は
34戦21勝13敗(.618)。順位戦は開幕無傷の6連勝中。
優勝争いの2番手に続く糸谷哲郎八段とは星2つの差がつき
本局に勝利すれば、早くも名人挑戦権獲得の可能性も。。
しかし、圧倒的有利な立場にはあるものの
充実の斎藤八段が狙うのは前期の名人戦の雪辱あるのみ。。
2年連続A級優勝はただの通過点、本局への気合は十二分
目指す舞台へひたすらに勝利を追及し、積み重ねます。。
優勝と残留。。目指す目標は対照的ながらも
新年早々正念場を迎えた、気になる両者の対戦成績は
ここまで8戦して、羽生九段が5勝3敗とリード。。
ともに負けられない一戦は、当然ながら激戦必至。。
最高峰・A級の熱き戦いをぜひ、お見逃しなく。。