第３８回将棋日本シリーズ/準決勝「山崎八段、羽生棋聖下し決勝戦進出」
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２手目△３ニ金。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： なし
△山崎八段： なし
本日、大阪にて行なわれました
第３８回ＪＴ杯将棋日本シリーズ/準決勝
注目の「羽生善治棋聖－山崎隆之八段」は
振り駒の結果、羽生棋聖が先手に。。
羽生棋聖の初手は角道を開ける▲７六歩から。
対します、山崎八段は２手目△３ニ金と趣向の出だし。
角道を開けるでも、飛車先を突くでもなく含みを持たせて
対局はスタートとなりました。。
６手目△６四歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： なし
△山崎八段： なし
続く３手目に▲２六歩と飛車先を突いた
羽生棋聖はそのまま自然に飛車先を決めますが
山崎八段はいまだ角道も飛車先も保留したまま
上図で飛車のコビンを開きます。。
超個性派にして力戦派の英雄たる誇りを示す
山崎八段渾身の出だしに対し、羽生棋聖は次に。。
７手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： なし
△山崎八段： なし
こちらは本筋重視だと言わんばかりに
そのまま飛車先を突き合わせ、仕掛けを開始しました。
山崎八段は△同歩と応じて、以下
▲同飛～△２三歩～▲７四飛～△７三銀～▲７五飛に
下図１４手目△３四歩と進行。。
１４手目△３四歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩２
△山崎八段： なし
羽生棋聖は気持ちよく
飛車を旋回し二枚の歩を手持ちとすると
山崎八段は上図のタイミングでようやく
角道を開きました。。
２６手目△７ニ飛。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩２
△山崎八段： なし
すると、羽生棋聖は
角道を止めて角交換を拒否（１７手目▲６六歩）。
飛車を浮かせたまま左の銀を６筋に繰り上げて
流行の「雁木」を目指す駒組みを進行させます。。
一方の山崎八段も作戦通りか
８筋は不突きのまま、飛車を７筋に合わせると。。
３０手目△６五歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩２
△山崎八段： なし
７筋に「棒銀」を携えて６筋の歩を突き合わせ
強引に先手の角道を開きに出ました。。
３３手目▲６四歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩３
△山崎八段： なし
羽生棋聖も強気に６筋の歩を前進させ
後手からの仕掛けを待ちます。。
３６手目△６四飛。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩３
△山崎八段： 歩
上図で山崎八段が飛車を前に出し
目の前に突き出された歩を弾き飛ばすと。。
３７手目▲３三角成。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 角、歩３
△山崎八段： 歩
羽生棋聖は返す刀で角交換を敢行。。
狙いすまして、ズバリと攻勢に転じました。。
山崎八段は△同桂（３８手目）で角を払い、以下
▲５五角～△６三飛～▲６四歩～△６ニ飛に▲７五歩～
△同銀をみて、下図４５手目▲７四歩と進行。。
４５手目▲７四歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 歩
△山崎八段： 角、歩２
羽生棋聖は居玉のまま後手陣へと畳み掛け
より攻撃的に攻防の主導権を握りました。。
７０手目△６六銀。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 銀、桂２、歩
△山崎八段： 角、金
しかし、珍しく玉形の堅さで勝る
山崎八段も機敏に反撃し、終盤戦は手に汗握る
激しい攻め合いとなると。。
【 投了図・８６手目△３九銀 】
投了図での持ち駒
▲羽生棋聖： 飛、銀、桂、歩２
△山崎八段： 金
羽生棋聖の手が伸びず。。
山崎八段がそのまま押し切り、上図の局面で
羽生棋聖は無念の投了を告げました。。
自分らしい将棋を貫き
天敵から勝利をおさめた山崎八段が見事、決勝進出。
関西将棋界の後輩にして今、最も勢いのある２７歳の秀英
豊島八段と優勝を目指し、激突します。
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その豊島八段は本日、叡王戦に登場。。
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女流将棋界では旬の番勝負開幕
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応援棋士も順位戦で大活躍！
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秋の陣に決着。。
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藤井四段激戦譜（炎の七番勝負など）