昨日登場。。第59期王位戦・予選/3回戦「藤井四段、先手で快勝」
羽生善治棋聖が完勝で番勝負3勝目を飾り
悲願の竜王奪取、そして前人未到・空前絶後の大記録
「永世七冠」達成に王手をかけて大いに盛り上がった
昨日の将棋界には、神童・藤井聡太四段も登場。
関西将棋会館にて
来期の第59期王位戦の予選/3回戦を
北浜健介八段と戦いました。。
2手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
藤井四段は先手。
その初手は飛車先を突く▲2六歩から。
対します、北浜八段は2手目に角道を開く
△3四歩と返し、対局はスタート。。
4手目△5四歩。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
続く3手目に、藤井四段が角道を開くと
北浜八段は5筋の歩を突き振り飛車を示唆します。。
この手をみて
藤井四段は飛車先を決めて(5手目▲2五歩)
後手に作戦の明示を急がせると。。
6手目△5ニ飛。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
北浜八段は飛車に手をかけ、5筋へと振り
「ゴキゲン中飛車」を投入しました。。
15手目▲4六銀。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
居飛車で「ゴキ中」を迎え撃つ藤井四段は
玉を6筋に保留したまま、右の銀を早々と戦場へ。。
すると、北浜八段も居玉もまま呼応して。。
16手目△4四銀。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
左の銀を同じく4筋の戦場に繰り出し
戦型はまず「銀対抗」型となりました。。
21手目▲2四歩。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: なし
飛車のポジションが決まれば次に
玉の囲いを目指すのが将棋のセオリーですが
北浜八段がフワッと6筋の歩を突いた(20手目△6四歩)
次の瞬間、藤井四段はいきなり飛車先から仕掛けを開始。。
23手目▲6六銀。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: 歩
北浜八段がこの歩を△同角で払うと
藤井四段はすかさず左の銀を6筋の戦場に繰り上げ
二枚の銀が顔を揃える、迫力ある模様を張ります。。
上図から、次に
北浜八段が歩を突いた自陣へ銀を上げたのをみて。。
(24手目△6三銀)
25手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲藤井四段: なし
△北浜八段: 歩
藤井四段は3筋の歩を突き合わせ
機敏に後手の駒を呼び込みます。。
北浜八段は△同歩(26手目)と応じて、以下
▲5五銀左~△同銀~▲同銀~△3六歩~▲4六銀~
△3七歩成~▲同桂~△3六歩~▲4五桂~△3七歩成に
下図37手目▲2四飛と華々しく進行。。
37手目▲2四飛。
上図での持ち駒
▲藤井四段: 角、銀、歩2
△北浜八段: 銀、歩
後手の角の進路が遮断されたところで
藤井四段はまず、5筋の位で銀を捌いてから
3七歩成を誘いながら桂馬を戦場に跳躍させると
続けて角との交換で飛車切りを敢行しました。。
43手目▲2ニ歩。
上図での持ち駒
▲藤井四段: 銀、歩2
△北浜八段: 飛、歩
清々しく駒を捌いた藤井四段は
4筋に浮かせた桂馬の影に身を隠すように
遠見の角を自陣に投入(41手目▲1八角)。。
この手をみて、北浜八段が
危険を察知し居玉を解除すると(42手目△6二玉)
今度は2筋の桂馬の頭上を叩き、畳み掛けます。。
51手目▲1一角成。
上図での持ち駒
▲藤井四段: 銀、桂、香、歩
△北浜八段: 飛、桂、歩
北浜八段が銀を、藤井四段が桂馬を
それぞれ取り込み持ち駒を補強すると、藤井四段は
後手陣を軽く押さえ込んでからオリジナルの角を発射。。
香車を捕獲し、敵陣への成り込みを果たしました。。
さらに。。
59手目▲4三歩成。
上図での持ち駒
▲藤井四段: 銀、桂、香、歩2
△北浜八段: 歩
飛車と香車のロケット砲を立て続けに投入し
北浜八段は二枚目の角の捕獲を目指しますが
藤井四段はスイスイとかわしながら1筋の好所へ
角を迫り出してから、4筋で歩を成り込みます。。
ここで飛車を下げると
次の△4四馬が猛烈に厳しい北浜八段は
やむを得ず、△同銀(60手目)で「と」金を払うと。。
61手目▲4三同角成。
上図での持ち駒
▲藤井四段: 銀2、桂、香、歩2
△北浜八段: 歩2
藤井四段は間髪入れずに角を突進。。
銀を捕獲し二枚目の馬を作って華麗に形成を掴みます。。
62手目△4九龍。
▲藤井四段: 銀2、桂、香、歩2
△北浜八段: 金、歩2
迫り来る先手の包囲網に追い詰められた
北浜八段は龍を突進、金を補充し気合を入れますが。。
上図から、以下
▲5九金~△2九龍~▲4四馬右~△5三歩をみて
下図67手目▲3九歩とよどみなく進行。。
【 投了図・67手目▲3九歩 】
投了図での持ち駒
▲藤井四段: 銀2、桂、香、歩
△北浜八段: 金、歩
自慢の馬を二枚並べて形を決めた
藤井四段は鉄壁に守りでつけ入る隙を与えず
上図で北浜八段は、手持ちの金を使うことなく
無念の投了を告げました。。
前日に放送された第26期銀河戦で
上村亘四段の前に、初めて先手番で黒星を喫した
藤井四段ですが、本局では強さ漲る完勝で連敗を許さず
見事、今期41勝目(7敗)を飾りました。。
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竜王戦/第4局終局直後の感想
竜王戦/第4局・一日目の所感。。
決戦の舞台は新潟
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王将戦挑決リーグに決着。。
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棋王戦挑戦権争いも大詰め。。
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独走か、それとも。。