第３０期竜王戦７番勝負/第５局・二日目「羽生棋聖の封じ手▲４六飛から」
通算１２期目の防衛を目指す渡辺明竜王に
「永世七冠」達成が懸かる羽生善治棋聖が挑戦する
将棋界「冬の本場所」第３０期竜王戦７番勝負。
ここまで４局を消化し、羽生棋聖が３勝１敗とリード。
悲願の竜王奪取に王手をかけて迎えた世紀の大一番
第５局が昨日より、鹿児島県指宿市「指宿白水館」にて
いよいよ運命の幕を開きました。
第５局の先手は、羽生棋聖。
その初手は普段通りに角道を開く▲７六歩から。
対します、カド番でもう後のない渡辺竜王は２手目に
飛車先を突く△８四歩と返し、対局はスタート。。
３手目▲２六歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： なし
△渡辺竜王： なし
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対し
羽生棋聖は３手目▲２六歩と同じく飛車先を突き
「角変わり」での勝負を指向します。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： なし
△渡辺竜王： 角
そのまま定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、渡辺竜王が角交換を敢行。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
３７手目▲４五銀。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 角
△渡辺竜王： 角
角交換成立後
両者は前例を踏襲しながら駒組みを進め
羽生棋聖は早々と「腰掛銀」に形を決めました。。
対します、渡辺竜王が現在流行中の
「△４ニ玉＋６ニ金＋８一飛」型に駒を組んでから
同じく銀を５筋に繰り出した（３６手目△５四銀）、次の瞬間
羽生棋聖は銀をぶつけて、積極的に仕掛けを開始します。。
【 一日目終了図・４６手目△１五歩 】
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 角
△渡辺竜王： 歩２
一日目は上図４６手目まで進行。
攻勢強める羽生棋聖に対して、渡辺竜王も反撃に転じ
馬を作ってから突き合わされた１筋の歩を取り込んだ局面で
羽生棋聖が次の手を封じて、指し掛けとなりました。
一夜が明けて
迎えた本日、決着の二日目。。
４７手目▲４六飛。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖： 角２
△渡辺竜王： 歩２
注目の羽生棋聖の「封じ手」は▲４六飛。
極めて爽快とみられる大本命の一手から
二日目はスタートとなりました。
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竜王戦/第５局・一日目の所感。。
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世紀の決戦、鹿児島にて開幕。。
将棋の代名詞・羽生棋聖の現在地
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前哨戦の先に見据えるものは。。
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羽生棋聖、悲願の竜王奪取に王手！
竜王戦/第４局終局直後の感想
竜王戦/第４局・一日目の所感。。
第４局の舞台は新潟
