本日は第76期A級順位戦/7回戦「久保王将ー豊島八段は相振り飛車」
本日の将棋界では
第76期順位戦のうち最高峰・A級で注目の7回戦
「久保利明王将-豊島将之八段」が行なわれています。
久保王将の今期ここまでの成績は
25戦14勝9敗(.609)。順位戦は3勝2敗。
豊島八段の今期ここまでの成績は
35戦29勝6敗(.829)。順位戦は開幕5連勝中。
年明けに開幕を控える第67期王将戦7番勝負でも
実に7年ぶりに激突する両者の気になる対戦成績は
ここまで20戦して10勝10敗とイーブン。。
(久保王将の1不戦敗含む)
本局の対戦は両者のホームとなります
関西将棋会館にて、先手は久保王将。。
3手目▲6六歩。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
久保王将の初手は角道を開く▲7六歩から。
対します、豊島八段も2手目に同じく角道を開く
△3四歩と返し、対局はスタートとなりました。
すると、続く3手目に
久保王将は開いたばかりの角道を止めて
代名詞である振り飛車投入を示唆します。。
10手目△3三角。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
しかし、久保王将はすぐには飛車には手を掛けず
居玉にして居角、居飛車の状態で6筋の位を取る
意欲的な構想を披露(9手目▲6五歩)。。
対します、豊島八段はその間に
飛車先を保留したまま、自陣の二段目を空けて
振り飛車模様に駒組を進めると、次に久保王将の
▲5六銀(11手目)をみて。。
12手目△2ニ飛。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
1分の少考で飛車に手をかけ
2筋へと振り、「向かい飛車」を投入しました。。
この手に対し、久保王将は
10分、時間を使って3筋の歩を突くと(13手目▲3六歩)
豊島八段が居玉を解除したのをみて(14手目△6ニ玉)。。
15手目▲6八飛。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
久保王将もついに飛車に手をかけ、4筋へと振り
「四間飛車」投入。戦型は「相振り飛車」となりました。
23手目▲9五歩。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
双方、飛車のポジジョンが決まると
豊島八段は玉の囲いを目指し「美濃囲い」を完成。
一方の久保王将は居玉のまま、9筋の端歩を突き越した
上図の局面で午前の対局は終了となり、お昼休憩に突入。。
【 お昼のオーダー 】
久保王将: 牛肉照り焼き
豊島八段: 珍豚美人
25手目▲5八金。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
午後の対局開始の一手で
豊島八段は先手と同じく銀を5筋の戦場へ繰り出し
天王山の位をはさんで睨み合いに(24手目△5四銀)。。
この手をみて
久保王将は玉の頭上に金を乗せ、あくまでも
居玉のままで、玉の囲いを進めて行きます。。
32手目△3五歩。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: なし
水面下で駆け引きを繰り広げながら
さらに両者の駒組みは続き、久保王将は流れの中で
居玉を解除し、4八の地点に手堅くおさめました。。
先に仕掛けのは、豊島八段。
上図で3筋の歩を突き合わせます。。
久保王将は▲同歩(33手目)と応じて、以下
△同角に▲1四歩~△同歩~▲1三歩~△同香に
▲7三桂~△3三桂~下図41手目▲8五桂と進行。。
41手目▲8五桂。
上図での持ち駒
▲久保王将: なし
△豊島八段: 歩3
久保王将は後手が前に出たところで
事前に位を張った9筋から狙いすました反撃開始。
後手の香車を吊り上げると、軽快な桂馬の連続跳躍で
しなやかに攻勢を強めます。。
□□□
絶賛応援!今泉四段も絶好調。
□□□
永世七冠達成の興奮はさめず。。
□□□
前人未到空前絶後の偉業達成!
竜王戦/第5局・一日目の所感。。
世紀の決戦、舞台は鹿児島。。
将棋の代名詞・羽生棋聖の現在地
□□□
前哨戦の先に見据えるものは。。
□□□
羽生棋聖、悲願の竜王奪取に王手!
竜王戦/第4局終局直後の感想
竜王戦/第4局・一日目の所感。。
第4局の舞台は新潟