第67期王将戦7番勝負/第6局「終局直後」
【 投了図・120手目△8七金 】
投了図での持ち駒
▲豊島八段: 銀、桂、歩3
△久保王将: 角、桂、香、歩
昨日、決着をみました
注目の第67期王将戦7番勝負/第6局は
上図120手までで、久保王将が勝利。
終局時刻は午後6時9分。
久保王将がその実力をまざまざとみせつける完勝で
今シリーズの対戦成績を4勝2敗とし、通算4期目となる
王将位防衛を見事達成しました。
【 終局直後 】
久保王将
―― 序盤の作戦については。
どんな変化になるかなと思ったのですが。
馬は作られるのですが、駒の効率で勝負しようと。
44手目△4四銀。
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角、歩
―― 封じ手のあたりは?
48手目△5五銀。
(この局面で豊島八段が次の手を封じる)
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角、歩
攻めてこられる展開を想定していたので。
―― 本日の昼、▲3五歩と突かれたところは。
67手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角
決戦になるなと。
こちらは金を取れるのですが、飛車と角を
使われてしまうので何ともいえないところですね。
―― 形勢がよくなったと思ったのは?
△4一歩(100手目)と底歩を打ったところですね。
100手目△4一歩。
上図での持ち駒
▲豊島八段: 金、歩2
△久保王将: 角、歩3
―― そのあとは危なげなく?
こちらも玉頭にキズがあるので、そんなに簡単ではないなと。
―― 勝ちを確信されたのは?
先手玉が詰む形になって、勝ちになったかなと。
―― シリーズは防衛ということになりました。
負けた将棋に関しても
納得のいく将棋が指せたと思います。
―― そういう意味では
内容的には満足のいくシリーズでしたか?
第1局は不甲斐ない将棋でしたが
2局目以降はいい将棋が指せたなと。
―― 感情としては?
対局が続いていたので、ホッとしています。
―― 昨年から20代のタイトル保持者が出てきて
40代の久保さんとしては?
若手が台頭してきていますので
流れに飲み込まれないようにと思っていました。
―― 振り飛車にとって、厳しい時代という声もありますが?
振り飛車党がいなくなるとつまらないと思うので
できるところまでは。
―― 王将位通算4期で
王将戦の歴史では、4位タイになりました。
(保持していた)間が途切れていたので。
昨年から続けて、来年も指せるというのは、うれしいですね。
豊島八段
―― 序盤の作戦から
馬を作るところあたりまでは、作戦通りですか?
43手目▲2六角成。
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角、歩
そうですね。馬を作る変化もあるかなと。
―― 封じ手のあたりは?
49手目▲7七銀右(豊島八段の封じ手)
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角、歩
難しいかなと。
―― ほかにも封じ手の候補があったと思うのですが
▲7七銀右は第一感の手でしょうか?
▲3五歩か▲7七銀右かと。
読んでいくうちに、▲3五歩は自信がなくなったので。
本譜はいい勝負かなと。
―― 午前中は穴熊に囲うような感じでしたが?
65手目▲9八香。
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角
(次の手が)△5五銀だったので
穴熊にも囲いにくいかなと。
66手目△5五銀。
上図での持ち駒
▲豊島八段: なし
△久保王将: 角
―― ▲3五歩と突いたときは難しいと?
はい。難しいと思っていました。
▲5六歩と突いた手がどうだったか。
あとは▲8五歩と突いたのが、自爆だったかなと。
もうちょっと辛抱すれば、苦しいながらも、勝ち味が
あったと思います。
89手目▲8五歩。
上図での持ち駒
▲豊島八段: 飛、桂、歩3
△久保王将: 飛、歩3
―― 今期のシリーズは残念な結果になりましたが。
結果もよくなかったですが
内容もいまいちだったと思います。
―― 相振り飛車を多用されたり
いろいろ振り飛車対策を考えてきたと思うのですが。
(相振り飛車は)
自分のよさが出るかなと思ったのですが。
でも結果的にあまりうまくいきませんでした。
―― 今期、惜しかった将棋というか。
一方的に負けることが多かったので、
内容的には……。序盤から中盤にかけて悪くなって
あまり惜しい将棋はなかったですね。
―― 20代のタイトルホルダーが出てきています。
そういった意味で獲得したかったということは?
あまり焦りすぎないようにして
これからも頑張りたいと思います。
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昨日は順位戦最終戦に神童登場。
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道産子旋風は女流将棋界でも。。
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悔しさはプレーオフで。。
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NHK杯では山崎八段、躍動
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「将棋界の一番長い日」は劇的なフィナーレ。。
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美しき挑戦は叶わず。。
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