鋭く読み切り。。第76期A級順位戦プレーオフ/準決勝「羽生竜王、決勝戦進出」
【 投了図・84手目△7三同銀 】
投了図での持ち駒
▲豊島八段: 金、桂、歩3
△羽生竜王: 飛、金2、銀、歩2
昨日、決着をみました
注目の第76期A級順位戦パラマス式プレーオフ
「羽生善治竜王-豊島将之八段」の準決勝は
上図84手までで、後手・羽生竜王が勝利。
68手目△4八「と」金。
上図での持ち駒
▲豊島八段: 歩2
△羽生竜王: 飛、銀、歩2
夕食休憩が明けると
羽生竜王はジワジワと「と」金攻めを開始。。
効率的に先手陣へと迫ります。。
一方、二枚の角を起点に据えた豊島八段は
3筋の好所に桂馬を投入し(67手目▲3五桂)
総攻撃への宣戦布告をしますが、羽生竜王は
何と受けには回らず、「と」金で銀を捕獲。。
まだ難解と思われた局面で、いきなり
羽生竜王は読み切りとばかりに先手に下駄を預け
見守る関係者、将棋ファンを騒然とさせます。。
【 投了図・84手目△7三同銀 】
投了図での持ち駒
▲豊島八段: 金、桂、歩3
△羽生竜王: 飛、金2、銀、歩2
直後に豊島八段は猛攻を仕掛けますが
後手玉を仕留めることは出来ず、逆に形勢の差は開き
上図で羽生竜王が先手の銀を銀で払った局面をみて
豊島八段は無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後10時59分。
素晴らしい大局観と読みで格好いい勝利を飾った
羽生竜王は名人奪還へ期し、プレーオフ/決勝に進出。
水曜日(21日)に稲葉陽八段との大一番に臨みます。
一方、1回戦から過密日程をこなし勝ち上がってきた
豊島八段の冒険はここで終了。結果的には王将戦に続き
A級でも結果を残せず悔しさのみが募りますが、その悔しさを
来期の更なる飛躍につなげて欲しいと願わずにはいられません。。
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NHK杯/決勝では山崎八段が天才の煌き
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王将戦の悔しさはプレーオフで。。
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NHK杯では山崎八段、躍動
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「将棋界の一番長い日」は劇的なフィナーレ。。
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美しき挑戦は叶わず。。
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