本日、決着。。第76期A級順位戦プレーオフ/決勝「羽生竜王-稲葉八段」
名人挑戦権を懸けて、史上最大6名の棋士が参加した
第76期A級順位戦パラマス式プレーオフがついに決着。。
本日、東京・将棋会館にて決勝の大一番
「羽生善治竜王-稲場陽八段」が行なわれます。。
通算獲得タイトル数99期の羽生竜王が
区切りの100期目を名人戦で飾るべく挑戦権を得るのか。。
関西屈指の実力者・稲場八段が2年連続挑戦を決めるのか。
歴史と伝統に彩られた
「春の本場所」名人戦の挑戦者が、いよいよ決定します。。
□□□
【 投了図・161手目▲2九香 】
投了図での持ち駒
▲永瀬七段: 歩5
△渡辺棋王: 金、歩
昨日、決着をみました
注目の第43期棋王戦5番勝負/第4局は
上図161手までで、先手・永瀬七段が勝利。。
終局時刻は午後7時31分。
長い長い終盤戦の攻防を根気よく制した永瀬七段が
カド番を凌ぎ、番勝負成績を2勝2敗の五分としました。。
「年度末の風物詩」棋王戦の決着は
ともに譲らず3月30日(金)に行なわれる最終戦
第5局までもつれ込みました。。
【 終局直後 】
永瀬七段
――終盤、大変な攻防になりましたが
どう感じていましたか。
135手目▲4九歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 銀、歩6
△渡辺棋王: 金、銀2、香
「最初は少しやれているかなと思ったのですが
最終盤はかなり悪くなってしまった気がしました。
どこかに大きな問題があった気がします」
――敗戦を覚悟したような局面もあったのでしょうか。
142手目△7七銀。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 銀、歩6
△渡辺棋王: 銀、香
「形勢的にはかなり厳しいと思ったのですが
持ち時間があまりなかったので、そこまで考える
余裕がなかったです」
――再び優勢になった
と感じたのはどのあたりでしょうか。
「最終手の▲2九香に応対がなければ
勝ちになっているのではないかと思いました。」
――これで2勝2敗となって最終局を残すのみと
なりました。次の対局に向けていかがですか。
「もう1局指せるということで
一生懸命頑張りたいと思います」
渡辺棋王
――終盤は逆転したのではないか
という控室の評判でしたが、ご自身では
どう感じていましたか。
「そうですね、何か逆転したんじゃないかなと。
ちょっとビックリしたんですけど」
135手目▲4九歩。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 銀、歩6
△渡辺棋王: 金、銀2、香
「△1九竜(134手目)の瞬間に
▲4四角と切ってこないなら、逆転していると思った」
(終局後の感想戦での渡辺棋王のコメント)
――その将棋が再逆転したのは、どのあたりでしたか。
「角を7四に出られる筋(151手目)に気づいてなくて。
その前に△7六歩(140手目)~△7七銀と寄せにいったのが
ちょっとまずかったかもしれないです」
142手目△7七銀。
上図での持ち駒
▲永瀬七段: 銀、歩6
△渡辺棋王: 銀、香
――中盤は厳しかったように見えましたが
ご自身ではいかがですか。
「いや、もう全然ダメで。途中はひどすぎたと思います」
――最終局に向けていかがですか。
「今日はちょっと終盤に
悔いが残る指し方をしてしまったので……。
次は悔いの残らない将棋を指したいと思います」
□□□
名人挑戦権はどちらの手に。。
□□□
NHK杯/決勝では山崎八段が天才の煌き
□□□
□□□
「将棋界の一番長い日」は劇的なフィナーレ。。
□□□
美しき挑戦は叶わず。。
□□□