本日は第31期竜王戦決勝トーナメント/2回戦「藤井七段-増田六段は終わらない矢倉」
「冬の本場所」竜王戦出場権を懸けて
今週の月曜日(25日)にいよいよ開幕いたしました
第31期竜王戦挑戦者決定トーナメント。
本日は2回戦
注目の「藤井聡太七段-増田康宏六段」が
東京・将棋会館にて行われています。。
2手目△8四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
先手は増田六段。
その初手は角道を開く▲7六歩から。。
対します、藤井七段は2手目に飛車先を突く
△8四歩と返して、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
先手の作戦が明らかとなる、次の3手目は。。
3手目▲6八銀。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
増田六段はノータイムで
3手目▲6八銀とし、「矢倉」を指向しました。。
9手目▲2五歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
藤井七段が角道を開くと(4手目△3四歩)
増田六段は直接相対峙した双方の角のラインに
銀を繰り上げ、一先ず角道を閉じてから(5手目▲7七銀)
トントン拍子で飛車先の歩を突き越します。。
18手目△7四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
両者は居玉のまま駒組みを進行。。
増田六段に続けて(17手目▲3六歩)
藤井七段も好戦的に飛車のコビンを開き
急戦投入を示唆しました。。
この手をみて
増田六段が4筋の歩を突き(19手目▲4六歩)
銀、桂の活用よりも先に、自陣をジッと広げると。。
20手目△7三桂。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
藤井七段は3分の少考で右の桂馬を跳躍。
こちらはケレン味なく、前への圧力を強めます。。
25手目▲6九玉。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
増田六段は後手が飛車先を決めたところで
居玉を解除し6筋へと寄せ、囲いの囲いを目指します。。
28手目△4四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
一方の藤井七段は居玉のままで
6筋の位を確保してから(26手目△6五歩)
4筋の歩を突き自陣を広げた、上図の局面で
午前の対局は終了となり、お昼休憩に突入。。
【 お昼のオーダー 】
増田六段: カツカレー
藤井七段: 冷やし中華
29手目▲5五歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: なし
△藤井七段: なし
昼食休憩明けの一手で
増田六段は午前と合わせて53分の長考の末に
中央5筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。
藤井七段は37分の考慮で△同歩(30手目)と応じると
以下▲同角に△8六歩~▲同歩~△5四歩~▲7七角~△3一角~
▲3五歩~△同歩~▲2四歩~△同歩~▲3四歩~△2ニ銀をみて
下図43手目▲2四飛と進行。。
43手目▲2四飛。
上図での持ち駒
▲増田六段: 歩2
△藤井七段: 歩2
5筋の歩交換成立後
藤井七段は自らの飛車先8筋から反発しますが
増田六段も手番を握るとすかさず、反撃に転じ
中盤戦の激しい主導権争いが展開されます。。
46手目△2ニ歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: 歩2
△藤井七段: 歩
突進してきた飛車を
藤井七段は銀を立てて追い払うと(44手目△2三銀)
その下に歩をあてがい、受けに回りました。。
この手に対し、増田六段は
角を走らせて歩を弾き飛ばすと(47手目▲4四歩)
次の△3四銀(48手目)をみて。。
49手目▲2三歩。
上図での持ち駒
▲増田六段: 歩2
△藤井七段: 歩2
再び飛車先で歩を突き合わせ、攻勢に出た
この局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入。。
形勢は難解にして互角。。
ふたりの神童が紡ぐ、終盤戦が実に楽しみであります。。
【 夕食のオーダー 】
藤井七段: 玉子雑炊
増田六段: なし
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昨日はB級1組/2回戦・一斉対局も。。
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Aブロックは本命が突破。。
オリジナルルールが大好評!
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名人戦/第6局終局直後の印象。。
名人戦/第6局・一日目の所感
舞台は将棋のまち、天童にて。。
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いきなり藤井七段登場、そして衝撃。。
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棋聖戦/第2局終局直後の印象