第89期ヒューリック杯棋聖戦/5番勝負/第4局「終局直後」
【 投了図・133手目▲3ニ金 】
投了図での持ち駒
▲羽生棋聖: 飛、金、桂2、歩6
△豊島八段: 角、銀2、歩
昨日、決着をみました
第89期棋聖戦5番勝負の大一番/第4局は
上図133手までで、先手・羽生善治棋聖が勝利。
終局時刻は午後7時8分。
見事な指し回しで完勝をおさめた羽生棋聖はカド番を凌ぎ
タイトルのゆくえは最終戦/第5局までもつれ込みました。。
【 終局直後 】
羽生棋聖
――本局を振り返っていかがですか?
ちょっと難しい展開だとは思ったんですが、ただ……。
攻め込まれる展開になって、何かあったらまずいかなと
思いながら指してましたね。
――ポイントになった局面はありますか?
いやー、何かちょっとそうですねー……。
お昼休み前に▲2二歩(63手目)と打った手とかは
もしかしたら危なかったのかもしれません。
63手目▲2ニ歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖: 角、歩2
△豊島八段: 角、歩
ほかに適当な手がちょっと分からなかったので。
――これで2勝2敗のタイになりました。
来週に第5局ということになりまして、羽生棋聖に関しては
棋聖11連覇、タイトル通算100期が懸かります。
最終局なので
悔いが残らないように指せたらいいなと思います。
豊島八段
――本局を振り返っていかがですか?
難しいかなと思って指していたんですが
途中からちょっとまずくなってしまって。
元々まずかったのか
▲7五角(95手目)と打たれたときの対応を
間違えたのかもしれません。
75手目▲8五歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖: 角、銀2、桂、歩2
△豊島八段: 桂、歩
76手目△8六歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖: 角、銀2、桂、歩2
△豊島八段: 桂
*豊島八段は吊り上げた8筋の歩の
真下を歩で叩き、以下攻め合いに。。
――序盤はかなりテンポよく指されていましたが
研究の範囲内だったのでしょうか?
62手目△6七歩。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖: 角、歩3
△豊島八段: 角、歩
(上図までの消費時間は
羽生棋聖の1時間2分に対し、豊島八段は14分)
そうですね。
この形になったらこう指そうと思っていたので。
――70手目の△5五角で49分
続いて72手目の△6八銀で1時間17分。
連続で長考されましたが、この辺りは
ご自分ではどのように感じられていたのでしょうか?
△6八銀と打つ手はかなり危ない手なので。
72手目△6八銀。
上図での持ち駒
▲羽生棋聖: 角、銀2、桂、歩
△豊島八段: 桂、歩2
ただ、△8五歩と単に
合わせる手は自信がありませんでした。
△6八銀もそこまでいける感じはしなかったんですけれども
仕方ないかなと。
――本局で敗れはしましたが
まだ来週の第5局に勝てば初タイトルです。
意気込みをお願いできますでしょうか。
そうですね。
気持ちを切り替えてまた頑張りたいと思います。
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棋聖戦/第4局終局直後
棋聖戦/第4局開幕前夜。。