足つぼ入門 / 02 押し方の基本
02 · How to press
押し方の基本
足つぼで最初に覚えることは、押す場所ではなく押し方です。場所が多少ずれても、押し方が穏やかならまず問題は起きません。逆に、場所が正確でも力任せに押せば、あざになるし、翌日足が痛くて歩きにくくなります。
基準にする強さは「痛気持ちいいの、ひとつ手前」。顔がゆがむ、息を止める、体が逃げる。このどれかが起きたら強すぎです。目安として、押したところの皮膚が白くへこむくらいで十分。爪を立てない、皮膚をこすらない、ぐりぐり回さない。この3つを守るだけで、セルフケアの事故はほとんど防げます。
リズムは3秒かけて沈め、3秒かけて戻す。これを同じ場所で5回ほど。パッと押してパッと離すより、ゆっくり沈めるほうが、力が弱くても深く届きます。そして息を止めないこと。押しながら吐く、ゆるめながら吸う。呼吸のほうを主役にすると、自然に力が抜けます。
片足あたりの時間は3〜5分で十分です。長くやるほど良いものではなく、やりすぎると翌日のだるさや痛みにつながります。全部の反射区を毎日押す必要もありません。今日はここ、と1〜3か所に絞るほうが続きます。
指の使い分け
- 親指の腹:基本。面のある反射区(胃、腎臓、肺など)に。指先ではなく「腹」で当てます。
- 親指の先(指紋の端):脳下垂体・副腎など、狭い点に。ここだけは点で押します。
- 人さし指の第二関節:親指が疲れたときの代わり。土踏まずの広い面に向いています。
- こぶし(第二関節の面):かかと、肝臓、小腸など、皮膚が厚い・面が広いところ。体重を少し乗せられます。
- 手のひら:最初と最後のさすり。押す前後に足全体をなでると、当たりが柔らかくなります。
角度と方向
圧は足裏に対してまっすぐ(垂直に)入れます。斜めに滑らせると皮膚がこすれて痛むだけです。ただし「流す」タイプの反射区(背骨のライン、輸尿管、大腸)は例外で、決まった向きに一方向でなぞります。往復させないのがコツ。上から下へ、あるいは腸の進む向きに、というルールがあるものは、地図の「押し方」に書いてあります。
やる前とあとに
- 前:足を温める。お風呂上がりがいちばん楽です。手も冷たいままだと足が緊張します。
- あと:コップ1杯の水か白湯。マッサージ後に水分をとるのは、足つぼの世界では作法のように言われます。少なくとも損はありません。
- やらない:食後1時間以内、飲酒後、発熱時。詳しくは05 やらないほうがいいときへ。
道具は必要?
手だけで十分ですが、親指が痛くなる人・かかとまで力が届かない人には道具が助けになります。
- ゴルフボール:床に置いて土踏まずで転がす。座ったまま、体重を自分で調整できるのが利点。いちばん手軽です。
- 青竹踏み:立って踏む。強さの調整が難しいので、最初は壁に手をついて短時間から。
- 木製の棒(つぼ押し棒):点を押すのに便利ですが、力が集中しすぎます。皮膚に対して垂直に、短時間で。
- クリームやオイル:すべりが良くなり、皮膚がこすれにくくなります。「流す」動きが多い日はあると快適。
いずれの道具も、痛みで顔がゆがむ強さになりやすいのが弱点です。強さを自分で決められるのは結局のところ手なので、迷ったら手に戻ってください。