足つぼ入門 / 05 やらないほうがいいとき
05 · Safety
やらないほうがいいとき
足つぼは基本的に穏やかなセルフケアですが、やらないほうがいい状態ははっきりあります。ここだけは、覚えるというより、条件に当てはまったら今日はやらない、と決めてしまうのが確実です。
いちばん多い失敗は、強く押しすぎることです。「痛いほど効く」と思い込んで力を入れると、皮下に内出血(あざ)ができたり、翌日から足が痛くて歩きにくくなったりします。あざができたら、それは効いた証拠ではなく、押しすぎた結果です。その場所はしばらく触らないでください。
足つぼをしない・触らない
- 妊娠中・妊娠の可能性があるとき:自己判断で足つぼをしないでください。足への刺激と妊娠経過の関係については確かなことが言えません。したい場合は、医師や助産師に相談を。
- 発熱しているとき、体調がはっきり悪いとき:休むほうが先です。
- 飲酒後:酔いが回りやすくなります。翌日に。
- 食後1時間以内:おなかまわりの反射区はとくに避けます。
- 足に傷・やけど・強い炎症・水虫・ひどいひび割れがあるとき:その部分には一切触れない。感染や悪化のもとです。
- 骨折・ねんざ・打撲の直後:その足には触れない。
- 下肢静脈瘤があるところ、血栓(エコノミークラス症候群など)が疑われるとき:強い刺激は危険です。医師に確認を。
- 糖尿病で足の感覚が鈍い方:痛みで強さを判断できないため、押しすぎに気づけません。傷にも気づきにくい状態です。必ず主治医に相談を。
- 骨粗しょう症、抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を飲んでいる方、がんの治療中の方:事前に主治医へ。
- 子どもや高齢の家族の足を押すとき:皮膚も骨も弱いので、自分の半分の力で。
やりすぎのサイン
次のどれかが出たら、強すぎるか長すぎます。次回は強さを半分に、時間を半分に。
- 押しているあいだ、息を止めている・体がよける
- 終わったあと、足裏がヒリヒリする/熱をもつ
- 翌日、押した場所にあざ・押すと痛い場所が残っている
- その日の夜に強いだるさ・頭痛が出る(「好転反応」という説明を見かけますが、単なるやりすぎのことが多いと考えたほうが安全です)
足つぼではなく、受診の目安
- 片足だけが急にむくむ、赤くなる、熱をもつ、痛む
- 足のしびれ、感覚の鈍さ、力が入りにくい
- 治らない傷・皮膚の色の変化(とくに糖尿病の方)
- 2週間以上つづく痛みや不調、だんだん強くなる痛み
- 胸の痛みや動悸、息苦しさ、強い頭痛(足を押している場合ではありません)
足つぼで扱えるのは「なんとなく疲れた」「こわばっている」までです。症状に名前がつきそうなものは、医療の側の仕事だと割り切ってください。
参考になる公的な窓口
足つぼ・リフレクソロジーそのものの公的ガイドラインはありません。判断に迷うときは、症状の側から相談してください。
-
厚生労働省 医療(政策分野一覧)
医療制度全般の入口。受診先に迷うとき、地域の医療機関情報にたどりつくための出発点になります。
-
日本整形外科学会 公益社団法人 日本整形外科学会
腰・脚のしびれや痛みなど、運動器の症状についての一般向け解説を公開しています。足を押す前に読むべきものがある領域です。
-
国民生活センター 独立行政法人 国民生活センター
リラクゼーション・整体・エステ等での施術トラブルの相談事例と注意喚起。お店に行く前後に確認しておくと役に立ちます。