防災入門 / 08 安否確認
08 · Safety Check
連絡手段と安否確認——災害用伝言ダイヤル171
大きな災害の直後、被災地への電話は安否確認の呼びかけが集中してつながらなくなります(輻輳)。「つながるまでかけ直す」はネットワークをさらに詰まらせ、本当に必要な緊急通報の妨げにもなります。だから安否確認は、電話がつながらない前提で、別の経路を家族で決めておくものです。
公式の仕組みの代表が災害用伝言ダイヤル「171」です。災害時にNTTが開設する音声の伝言板で、「171」にかけて自宅や相手の電話番号を鍵にして、伝言を録音・再生します。インターネット版の「web171」では同じ番号を鍵に文字の伝言を残せて、電話とネットのどちらか使えるほうから確認できます。携帯各社も大規模災害時に災害用伝言板を開設します。重要なのは、これらが毎月1日・15日や防災週間(8月30日〜9月5日)などに体験利用できること。一度も使ったことのない仕組みは、非常時には使えません。家族で一度試しておきましょう。
あわせて覚えておきたいのが「遠くの親戚・友人を中継点にする」方法です。被災地内どうしの通話は混み合いますが、被災地の外への通話・連絡は比較的つながりやすい傾向があります。離れた地域の共通の連絡先を1人決めておき、全員がそこへ安否を入れる。また、通話がだめでもSNSやメッセージアプリなどのデータ通信は使える場合が多いので、「LINEの家族グループに一言入れる」のような軽い第一報のルールも有効です。
家族で決めておく5つのこと
- 第一報の場所:まずどこに安否を入れるか(例:家族のメッセージグループ → だめなら171)。
- 鍵にする電話番号:171・web171で使う番号(自宅か代表者の携帯)を全員が覚えているか。
- 被災地外の中継連絡先:遠方の親戚・友人を1人決めて、本人にも伝えておく。
- 集合場所:連絡がつかないときの集合場所を第2候補まで(06章の避難先と合わせて)。
- 紙のメモ:スマホの電池切れに備え、連絡先一覧を非常持ち出し袋に(05章)。子どもにも持たせる。
公式情報源
使い方の詳細と体験利用日は公式ページで確認できます。
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NTT東日本 災害用伝言ダイヤル(171)
171の公式解説。録音・再生の手順、提供開始の条件、体験利用日が載っています。NTT西日本にも同様のページがあります。
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NTT 災害用伝言板(web171)
インターネット版の伝言板。電話番号を鍵に文字の伝言を登録・確認できます。体験利用日はここから試せます。
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総務省 総務省(災害時の通信手段)
災害用伝言サービス全体(171・web171・携帯各社の災害用伝言板)の制度の解説。各携帯会社の伝言板は「(会社名)災害用伝言板」で検索。