防災入門 / 03 台風・大雨
03 · Storm & Flood
台風・大雨——警戒レベルの読み方
地震と違い、台風や大雨は事前に「来る」とわかる災害です。だからこそ、情報の読み方を知っているかどうかで結果が大きく変わります。その中心が、2019年から使われている5段階の「警戒レベル」です。
いちばん大事な原則はひとつ。「警戒レベル5を待ってはいけない。レベル4までに必ず避難」です。レベル5(緊急安全確保)は「すでに災害が発生・切迫していて、安全な避難ができないかもしれない」段階。避難の締め切りはレベル4(避難指示)です。なお、以前あった「避難勧告」は2021年の法改正で廃止され、避難指示に一本化されました。「勧告はまだ大丈夫」という古い感覚は捨ててください。
自分の場所の危険度をリアルタイムで見るには、気象庁の「キキクル(危険度分布)」が使えます。土砂災害・浸水害・洪水の危険度を地図上に色分けして10分ごとに更新するもので、01章で調べたハザードマップ(=そもそもの地形リスク)と重ねて見ると、「自分は今、逃げるべきか」の判断材料になります。
| 警戒レベル | 情報 | とるべき行動 |
|---|---|---|
| 1 | 早期注意情報 | 災害への心構えを高める。 |
| 2 | 大雨・洪水・高潮注意報 | ハザードマップで避難行動を確認する。 |
| 3 | 高齢者等避難 | 高齢者・障害のある人・乳幼児連れなど避難に時間がかかる人は避難開始。それ以外も準備を。 |
| 4 | 避難指示 | 危険な場所から全員避難。ここが締め切り。 |
| 5 | 緊急安全確保 | すでに災害発生・切迫。少しでも安全な場所・高い場所へ、命を守る行動を。 |
台風・大雨で知っておく3つのこと
- 夜の避難は危険:台風の接近が夜なら、明るいうちに避難を済ませる。暴風の中の移動はそれ自体が危険です。
- アンダーパス・冠水した道路に入らない:車は水深がわずかでも動けなくなることがあります。
- 「線状降水帯」の情報が出たら最大級の警戒:同じ場所に猛烈な雨が降り続く現象で、気象庁が発生情報・予測情報を発表します。
公式情報源
警戒レベルの正確な定義とリアルタイムの危険度は、必ず公式情報で確認してください。
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気象庁 気象庁 防災情報(キキクル)
警報・注意報とキキクル(土砂・浸水・洪水の危険度分布)の公式ページ。10分ごとに更新されます。
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内閣府 内閣府 防災情報のページ
「避難情報に関するガイドライン」の発行元。警戒レベルと避難情報の制度設計の一次資料です。
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国土交通省 ハザードマップポータルサイト
キキクルと合わせて見る、自分の場所のそもそもの浸水・土砂リスク(01章参照)。