防災入門 / 01 ハザードマップ
01 · Hazard Map
自分の土地のリスクを知る——ハザードマップの読み方
防災の最初の一歩は、備蓄でも訓練でもなく、「自分のいる場所で、何が起こりうるかを知ること」です。同じ市内でも、川沿いなら洪水、崖の近くなら土砂災害、海沿いなら高潮や津波と、住所によって警戒すべき災害はまったく違います。それを地図にしたのがハザードマップです。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、2種類の地図が使えます。「重ねるハザードマップ」は、住所を入力すると洪水・土砂災害・高潮・津波・道路防災情報などのリスクを1枚の地図に重ねて表示してくれる全国版。「わがまちハザードマップ」は、各市区町村が作った公式ハザードマップへの入口です。自治体版には避難場所・避難所の位置も載っています。
見るべき場所は3つ。自宅・職場(学校)・その間の経路です。災害は在宅中に起こるとは限りません。浸水想定区域を通らずに帰れるか、途中に崖や低い土地(アンダーパス)はないか、平時に一度確認しておくだけで、当日の判断がまるで変わります。
ハザードマップで確認する4つのこと
- 自宅の色:浸水想定区域なら「深さ」(0.5m未満/3m以上など)まで見る。3m以上なら2階でも危険な場合があります。
- 土砂災害警戒区域(イエロー)・特別警戒区域(レッド):自宅や経路がかかっていないか。かかっていれば大雨時の早めの避難が前提になります。
- 避難場所と避難所の位置:災害の種類ごとに指定が違います(洪水時に使えない避難場所もある)。詳しくは06章で。
- 家族との共有:調べた結果は自分だけが知っていても機能しません。紙の自治体版を1部もらっておくのがおすすめです。
公式情報源
ハザードマップは必ず公式の最新版を確認してください。想定は見直しにより更新されます。
-
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」の入口。住所検索で洪水・土砂災害・高潮・津波のリスクを地図上に表示できます。
-
内閣府 内閣府 防災情報のページ
国の防災政策の総合窓口。災害リスクと避難に関するガイドライン、啓発資料が揃っています。
-
お住まいの自治体 わがまちハザードマップ(市区町村検索)
市区町村が公表している公式ハザードマップの検索ページ。紙版は多くの自治体で役所窓口でも配布されています。