防災入門 / 04 家の中の安全
04 · Home Safety
家の中の安全——家具固定と住まいの備え
近年の大きな地震では、屋内でのけがの3〜5割程度が家具類の転倒・落下・移動によるものと報告されています(東京消防庁の調査など)。つまり地震対策としてすぐできて効果が大きいのは、特別な道具でも訓練でもなく、「家の中で倒れてくるもの・飛んでくるものを減らすこと」です。
優先順位をつけるなら、まず寝室と子ども部屋。寝ている間は無防備で、避難路をふさがれると閉じ込められます。「寝る場所の近くに背の高い家具を置かない」だけでもリスクは大きく下がります。次に、長い時間を過ごすリビングと、火を使うキッチン。固定方法は壁にねじ止めするL型金具がもっとも効果が高いとされ、賃貸などで壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒とストッパー式・粘着マット式の組み合わせで強度を補います。
もうひとつの盲点が電気火災です。大地震では、停電から復旧した瞬間に倒れた電気製品や傷んだ配線から出火する「通電火災」が起こります。揺れを感知して自動でブレーカーを落とす感震ブレーカーの設置、避難時にブレーカーを落とす習慣が対策になります。そして土台として、自宅の耐震性。1981年6月より前の「旧耐震基準」の建物は、自治体の耐震診断・改修補助の対象になっていることが多いので、該当する場合は一度調べてみてください。
今週末にできるチェックリスト
- 寝室:ベッド・布団の周りに倒れてくる家具はないか。頭の上に額縁・エアコン・照明の落下物リスクはないか。
- 避難路:玄関までの通路をふさぐ位置に大型家具はないか。ドアの近くの家具は倒れるとドアを開かなくしないか。
- キッチン:食器棚に扉ロック(耐震ラッチ)はあるか。冷蔵庫は固定されているか。
- ガラス:割れると危険な大きな窓・食器棚のガラスに飛散防止フィルムを貼れるか。
- 電気:感震ブレーカー(分電盤型・コンセント型・簡易型)を検討したか。
公式情報源
家具固定の具体的な方法と耐震化の支援制度は、公式の手引きを参照してください。
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消防庁 総務省消防庁
「地震などの災害に備えて」などの啓発資料で、家具の転倒防止対策と住宅防火の公式手引きを公開しています。
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内閣府 内閣府 防災情報のページ
感震ブレーカーの種類と普及啓発資料、住宅・建築物の耐震化に関する政策資料があります。
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お住まいの自治体 国土交通省(住宅の耐震化)
旧耐震基準の住宅向けの耐震診断・改修の補助制度は市区町村ごとに異なります。「(自治体名)耐震診断 補助」で調べてみてください。