防災入門 / 02 地震の基本
02 · Earthquake
地震の基本——震度・マグニチュード・緊急地震速報
地震のニュースで必ず出てくる2つの数字、マグニチュード(M)と震度は別物です。マグニチュードは地震そのものの規模を表す1つの値。震度はそれぞれの場所の揺れの強さで、同じ地震でも場所によって違います。「M7だけど自分の街は震度3」ということも、「M6台でも直下なら震度7」ということもあり得ます。
日本の震度階級は0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階(気象庁震度階級)。目安として、震度5弱あたりから固定していない家具が動き始め、6弱以上では立っていることが難しくなり、耐震性の低い建物に被害が出ます。「震度6弱で何が起こるか」を知っておくと、04章の家具固定が「やったほうがいいこと」から「やるべきこと」に変わります。
緊急地震速報は、震源近くで観測した初期微動(P波)から揺れの強さを予測し、強い揺れ(S波)が届く前に知らせる仕組みです。猶予は数秒から数十秒。その間にできるのは「身を守る姿勢をとる」「火や刃物から離れる」程度です。そして重要な限界がひとつ——震源に近い場所ほど、速報が間に合わないことがあります。速報が鳴ってから考えるのではなく、鳴ったら何をするかを決めておくのが正しい使い方です。
| 震度 | 体感・屋内のようす(目安) |
|---|---|
| 震度4 | ほとんどの人が驚く。吊り下げ物は大きく揺れ、座りの悪い置物が倒れることがある。 |
| 震度5弱〜5強 | 大半の人が恐怖を感じる。固定していない家具が移動・転倒することがある。 |
| 震度6弱〜6強 | 立っていることが困難。固定していない家具の多くが移動・転倒。耐震性の低い建物では倒壊するものもある。 |
| 震度7 | 耐震性の高い建物でも傾いたり大きく破壊するものがある。 |
入門者が押さえる3つのこと
- 揺れたら(速報が鳴ったら)まず身の安全:丈夫な机の下など、頭を守れる場所へ。あわてて外に飛び出さない。
- 大きな地震のあとは余震(同程度の地震)を前提に行動:傷んだ建物には近づかない。
- 「事前の備え」が本体:揺れている間にできることはほとんどありません。家具固定(04章)と備蓄(05章)が地震対策の実体です。
公式情報源
震度階級の正確な定義と緊急地震速報の仕組みは、気象庁の公式解説を確認してください。
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気象庁 気象庁ホームページ
地震・津波情報の一次発信元。「気象庁震度階級関連解説表」と「緊急地震速報の仕組み」の公式解説があります。
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地震本部 地震調査研究推進本部
政府の地震調査研究機関。全国の活断層・海溝型地震の長期評価(今後30年の発生確率など)を公表しています。
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内閣府 内閣府 防災情報のページ
南海トラフ地震・首都直下地震など、国の被害想定と対策の公式資料。