Cosmo / 11 資金調達と宇宙VC

11 · Funding

資金調達と宇宙VC——長い開発を、どう資金で繋ぐか

宇宙ビジネスの資金調達が難しいのは、根性の問題ではなく構造の問題です。開発期間が長く、売上が立つ前に大きな投資が必要——この資金特性が、一般的なスタートアップの調達セオリーとずれるためです。

そこで重要になるのが官の役割です。アンカーテナンシー(政府などが長期の買い手となって需要を下支えすること)があると、民間投資家もリスクを取りやすくなります。また、マイルストーン型——開発の節目を達成するごとに資金が支払われる方式——は、NASAのCOTS計画などで定着した官民双方のリスクを抑える型です。

日本でも宇宙戦略基金やSBIRなどの公的支援が整備され、VC・事業会社・商社による投資も活発です。ただし投資家が最後に見るのは技術ではなく、「誰がいつ、いくら払うのか」という需要の確からしさです。調達計画は顧客の話とセットで作ります。

調達を考える3つの問い

出典・主要参考資料 (Primary Sources & References)

宇宙スタートアップへの投資動向、VC資金調達額、および公的助成制度(官民ファンド)に関する一次リポートです。