Cosmo / 13 宇宙保険とリスク
13 · Insurance & Risk
宇宙保険とリスク——失敗の値段を、あらかじめ決めておく
ロケットは落ちることがあり、衛星は壊れることがあります。それでも宇宙ビジネスが成立するのは、失敗の損失をあらかじめ金額に変えておく仕組み=宇宙保険があるからです。
保険はフェーズごとに分かれています。打上げ保険は打ち上げ前後の失敗を、軌道上保険は運用中の故障をカバーし、両者は別の商品です。さらに、落下物などで第三者に被害を与えた場合に備える第三者損害賠償保険があります。日本の宇宙活動法は、この第三者被害について事業者の賠償責任と一定条件での政府補償の枠組みを定めており、保険の手当ては打ち上げ許可の前提になっています。
保険料は「リスクの値段」です。実績のある部品や冗長設計を採用し、運用体制を説明できるほど保険料は下がります。つまり保険は単なるコストではなく、自社のリスクが市場にどう評価されているかを映す鏡でもあります。
リスク設計の3つの問い
- 打上げ・軌道上・第三者賠償のうち、どこまで保険で移転するか。
- 保険に入らない(自家保有する)リスクの損失上限を計算したか。
- 設計・部品・運用の実績を、保険会社に説明できる形にしたか。
制度を一次情報で確かめる
- 内閣府:許認可の申請手続き — 宇宙活動法に基づく許可と損害賠償担保措置
- 内閣府:宇宙政策 — 宇宙活動法の制度資料
内容確認:2026年7月28日。保険商品の内容は各保険会社・ブローカーに確認してください。